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まちおこしの最短距離は、「郷土愛」教育

「地域学」は「まちおこし」の優れた企画 PART2 ~郷土愛をどう育むか~

■「郷土を愛する」「郷土を愛せるか
ほとんどの自治体(以後「まち」と呼びます)が掲げる概念です。「郷土」は、学校教育では副読本を活用して学ぶが、どうしても歴史や産業、観光を学ぶ「知識習得型」傾向にあり、その先にある「郷土愛を育む」というのは、先生個々の技量に差があり、さらに、テキスト・資料作りなど難しい課題があります。
■郷土愛の教育先生任せでなく、地域の元先生や有志ベター
郷土愛を育む工夫が「まち」の行く末を左右すると考えられます。いまのところ学校には「郷土愛」を育む科目はありません。かといって、そのことを多忙な先生たちに任せるのは、現実的には難しいと言えます。「郷土愛」とは本来、心からわき上がるものですから、今の教育環境では、知識の詰め込みが優先してしまい、本当の「郷土愛」が生徒に伝わらず、生まれないと考えられます。

国の教育再生実行委員会では、2016年あたりから、「まちの発展は、まちへの愛着とか愛情といったものがなければ維持できない」という考え方が多く寄せられ、(安倍内閣の)第六次提言において、「教育機関を核とした地域活性化」がテーマになりました。そこでは多忙な先生を考慮して、今後段階的に学校がコミュニティ・スクール(保護者や地域住民が参加できる学校)を目指すことを目標としました。

かねて子供を育てる役割(≒郷土愛につながる教育)は、地域社会が自然と担っていました。地域の頑固おやじやお節介おばさんの存在、そして、子どもたちの間にもいくつもの集団(コミュニティ)がありました。しかし、高度経済成長期を境に、都市への一極集中が加速し、地域社会のしくみが壊れはじめ、その役割が学校現場に集中することになりました。現在、教科となった「道徳」教育にもつながる話だと言えます。

とりあえず、現状では、学校が「郷土愛」を伝える場所であることは間違いないですし、教える役目は先生にありますが、これからは先生以外の人に頼ること(アウトソーシング)も重要な選択肢といえます。郷土愛、地域愛を育む作業は、単に知識の伝達ではなく、重要なのは、「心」です。地域の教え役と子どもたちとが真につながることで、お互いの心は動かされ、愛(郷土愛)が深まっていくと思います。これらの流れをいち早く察知して、行動を起これせる「まち」は衰退を免れ、子どもたちがしっかりと地盤を堅めていくのではないでしょうか。

■地域活性化のための国からの予算は、地域の指導者や指導者の育成に使うべき
 お話ししてきたように、これからの学校は、地域のつながりの場として機能させていくべきで、国からの予算の一部は、学校運営に移すべきだと考えます。その予算で、地域とのつながりを担う専任者の枠を設け、彼らが郷土愛指南役を務めます。学校の聖域的発想はやめて、まちの一部としてとらえることが大きなポイントです。

これからヒントを得たのが「宇治学」であり、ここではさらに発展させた、郷土愛を育む「地域学」をご案内いたします。
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