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国内養殖漁業の伸びしろ

魚の養殖事業とSDGs

魚の養殖といえば、国内では全国至る所で事業化されていますね。弊社トラスト・プランでも、別法人の中で岐阜県のアユの養殖事業に関わっていますが、https://m-spc.biz/wp/
気候変動やコロナ下の中、今後はこの養殖事業は国民の健康維持はもとより、社会全体の産業の支えになると考えています。
少しサンマのお話しをしたいと思います。「サンマが不漁」というニュースに、最近は驚かなくなりましたが、秋の風物詩で、庶民のふところには大きな味方だったサンマの不漁~価格高騰は、個人的にもかなりショックなことです。個人的な話ですが、3年前からサンマは通販で購入するようになりました。大船渡港に水揚げされる生サンマなので、とても大きく、美味しいですが、当然価格はそれなりにします。昔なら、季節になれば、どこの魚屋さんでも「生」サンマが山盛り売られていましたが、もはや過去の思い出話となりつつあります。
サンマはどうも2015年くらいから不漁が報じられるようになり、昨年も、そして、今年2021年も不漁と予測されています。僕が取り寄せている大船渡でも、毎年市民への「ふるまいサンマ」が有名なイベントでしたが、確か一昨年から「冷凍」で代替した聞きました。サンマの不漁の原因は、気候変動による回遊の変化(添付のNHKの資料)があげられていますが、それ以外にも大きな要因があります。それが、海外漁船によるサンマ漁がです。日本の漁船は、サンマが親潮にのって日本近海に来たところで漁をしますが、中国や台湾では、1000トンクラスの大型漁船が、サンマが日本に近づく前の公海上で漁をします。そして、ネットニュースによると、もっとも大きなサンマ漁をしているのは、台湾ということです。そして、皮肉なことに、自国では冷凍のみを販売して、「生」はなんと、日本から仕入れているとか。まあ、さすがにそんなことは無いと思いますが・・。
サンマは、青魚の代表選手で、DHAやEPAが豊富に含まれることから、私たちの健康には最善の食べ物といっても過言ではありません。ただ、その価格が高騰してしまうと、どうしても庶民には手が届かないものになってしまいます。日本の伝統食材がこうして少しずつ失われていくことはとても残念なことです。
そこで、今日のタイトル「養殖漁業の重要性」に繋がります。弊社は2年前からご縁があって、岐阜県最大、いや、全国最大のアユの養殖場、岐阜県魚苗センターさんとのお付き合いがスタートしましたが、岐阜県といえば、アユ、そして、長良川の鵜飼いなどがすぐに頭に浮かびます。そして長良川には御漁場といって、皇室(宮内庁)が管理する漁場があり、毎年「献上アユ」が皇室におさめられています。岐阜県魚苗センターは、そのアユの生態を維持、存続させるという大きな役割を担っているのです。また、清流長良川のアユは世界農業遺産にも認定されており、センターでは、種を守り、育てる役割以外にも、環境にも最大の配慮をした施設運営を行っているのです。
一方で、天然のアユは、毎年漁獲量が減少しているので、ますますセンターの重要性が増してきています。岐阜県魚苗センターのアユの育成には、最新の技術と同時にきめ細かい人の手が関わっていますが、詳しいことはこれをご覧ください。
https://m-spc.biz/wp/
岐阜県魚苗センターのアユに含まれるDHAやEPAは、天然アユや他の養殖アユと比べてもかなり多いことが、成分分析からも明らかになっています。
日本人の食生活は、この四半世紀で肉食に変わったと言っても過言ではありません。お手頃な輸入肉は、外食はもとより、中食そしてお袋の味でも重宝されるようになってきました。しかし、環境や健康のこと、そして、最近専ら話題となっているSDGsのことを考えると、肉食に偏った食生活を考え直す時ではないでしょうか。つまり、もう一度、「魚」のことを見直す時期になったと思います。近大の養殖事業を筆頭に、全国各地でも、魚に関わる養殖ビジネスが盛り上がってきましたが、よい傾向だと思います。そんな状況下、僕も、岐阜県のアユ、日本の伝統食、健康食を全国に広めていきたいと思っています。
このホームページには、いろんな意見やアドバイスをもとめてくれる人が少しずつ増えてきましたが、「アユに興味がある人」のお問い合わせをお待ちしています。
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